今日は、ギャンブル依存症の人が「嘘をつくこと」について考えたいと思います。
嘘をつくことを非難するより、嘘をつく心理や目的を考えることが大切だと考えています。
ギャンブル依存になり、いつもギャンブルをやるために生きていました。
自分だけが楽しければいいと考え、周囲の人への影響は考えていませんでした。
ギャンブルをするためにたくさん嘘をついてきました。
お金がなくなったら嘘をついてお金を借ります。
予定があると嘘をついてギャンブルに行きます。
ギャンブルをやっているか聞かれてもやっていないと答えます。
ギャンブルを続けることに必死だったのです。
嘘をつくこと自体は当たり前にやってしまう行為です。
「嘘をつくこと」は悪いことの様に思えますが、実際は自分や相手を守るためのものなのです。
しかし、「嘘をついてお金を借りる」「予定があると嘘をついてギャンブルにいく」という行為は誰も守ることができていません。
自分の中に後ろめたさがあったり、後々トラブルを引き起こす原因になったりします。
これまでたくさんの嘘をついて、様々な問題を引き起こしてきました。
ギャンブル依存からの回復を目指す上で、自分の行動基準を作りました。
・嘘をつかないといけないような状況にしない
・自分も相手も守れない嘘はつかない
これらをやっていくと、すごく行動範囲が狭くなりました。
嘘をつかなければいけない行為をたくさんやっていたということですね・・・
それでもこの生活の中に楽しみを見つけることが本当の回復だと思っています。
また、対話をすることも大切です。
自分の気持ちにも嘘をつかず、「嫌なことは嫌」「嬉しいときは嬉しい」と素直に言うことにしています。
自分の気持ちを受け止めてくれる人と一緒にいられると幸せになれます。
自分なりの行動基準で、自分が心地いいと感じることをやっていけるとそこにギャンブルが入る余地はありませんでした。
日々自分と大切な人のために、時間とお金を使っています。
これは豊かな人生そのものだと思います。
僕は「嘘をつく」ことについて考えることを通して、「自分の行動」と「自分の気持ち」について気付くことができました。
自分の行動や気持ちを振り返ることは非常に大切なことです。
反省や「変わりたい」気持ちがあれば、前進するための行動をしていきましょう!
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