ギャンブルをやっているときは常にお金がありませんでした。
給料をもらったらすぐにギャンブルをしてしまいます。
給料全体を軍資金だと考え、レートを上げて勝負しようとします。
その結果、一週間ほどで生活費に困るようになり、金策を考えるようになります。
こんなことを続けているので、もちろん借金がありました。
借金を返すよりもギャンブルに使いたいので先に返済をすることはほとんどありません。
その結果返済分のお金がなくなり、金融機関から電話がかかってきてしまいます。
生活費に困るほどお金がないので、友達と遊びにもいけません。
なにか理由をつけて誘いを断ることが多かったです。
お金がない期間は気分が落ち込み気味で、常に「お金をどう手に入れるか」を考えていました。
家族に嘘をついて借りる
家にあるモノを売る
小銭をかき集めて千円札を作る
こういうことをずっと続けてきました。
僕にとってギャンブルはお金を増やすツールでした。
ギャンブルだけで生活したいと思っていました。
それでも、途中で無理なことに気付きます。
勝っているときは「ギャンブルで生活できるかも!」という考え方になりますが、負けたときには「今のこの借金生活をなんとかしたい」という考え方になります。
借金さえなければ・・・常にお金が無い状態を改善できれば・・・と考えますが、給料日が来るとギャンブルで生活しようとします。
こんなことを繰り返しながらもギャンブルは辞めたいと考えていました。
しかし、辞めたいと考えていても続けてしまいます。
ギャンブルを続けてしまうのは「お金がないから」という気持ちが強かったように思います。
本当はただ続けたかった、楽したかっただけということもあると思いますが・・・
そう考えてはいてもお金がない状況を改善しようとはしません。
支出も収入も正確には把握していません。
ギャンブルは「どうやって勝つか」ばかり考えて辞めようとはしません。
「お金さえあれば全てリセットできるのに」と本気で考えていました。
お金さえあればギャンブル依存症が治る、ギャンブルを完全に断てると考えていました。
きっとあのときお金が手に入って、借金がなくなっていてもギャンブルは続けたと思います。
いつも自分のことばかりを考えてギャンブルに打ち込んできたのですから、お金があってもなくても、考え方は変わりません。
自分の価値観も理解していませんし、どうしてギャンブルをし始めたのか、依存するようになったのかも考えていません。
お金の管理も適当で、「とりあえず今日生きられたらいいや」と考えていました。
今では段階を踏みながら回復することの大切さを感じています。
お金がないことが問題なのではなく、自分と真剣に向き合っていないことが問題だったのです。
ギャンブル依存に効く特効薬はありません。
段階を踏みながら、自分と向き合い回復していく必要があります。
お金ばかりに目を向けず、まずは自分と向き合ってみませんか。
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