ギャンブル依存症からの回復を目指したとき、一番意識したのは、自分の生き方を考えることでした。
これまでギャンブルのことばかり考え、自分の人生については真剣に考えてきませんでした。
とにかく「ギャンブルをするために」ということばかり考え生きてきました。
家族や恋人を大切に思ってなかったわけではありません。
それでも、ギャンブルが目の前にあると、優先していたのはギャンブルでした。
自分の時間はほとんどギャンブルに使います。
いつかギャンブルは辞めなければいけないと考えていましたが、お金があればなんとかなるとも考えていました。
自分がどう生きたいか。
どんな人間関係を大切にしたいか。
自分にはどんなことができるのか。
これらを考えた時、「ギャンブルをやらない」「ギャンブルは必要ない」と心から思うことができました。
自分がどう生きたいか、どんな人間関係を大切にしたいか
僕は、家族と笑顔で過ごせる時間が好きです。
また、友達と遊びに行ったり、ご飯を食べたりするのも好きです。
家族と笑顔で過ごすためには、家のことに目を向けなければなりませんでした。
夫としての自分の役割を考えた時、「今できること」はたくさんありました。
家族とも話すようになりました。
自分の考えやこれからやりたいことを話します。
その考えに対しての意見はちゃんと受け止めました。
友達と過ごすためには、貯金が必要ですし、時間も確保しなければなりません。
友達や家族との関係を大切にしようとしたとき、ギャンブルをする時間や資金の余裕は少ないと感じました。
ギャンブルをやるためにはたくさんの時間が必要です。
ギャンブルをやるということは、なにか重大なことをやめることだと思います。
それほどまでに、時間とお金を減らします。
友達や家族と笑顔で過ごすためには、日頃から信頼を積み重ねなくてはいけません。
約束は守る、相手の気持ちを考えるといった地道な積み重ねが必要です。
人間関係を大切にしたい、今の人間関係の中で生きていきたいと考えたとき、ギャンブルは必要ないと感じました。
自分には何ができるか
「自分はこの人生で何ができるか」を考えました。
僕は福祉の仕事をしています。
福祉の仕事は相手の幸せを考える仕事です。
僕は、この仕事が好きですし、自分の役割の一つだと考えています。
ギャンブルは、自分さえよければいいという考えが大きいと思います。
自分さえ楽しければ良い、自分さえ稼げたら良い、そう考えることが多いです。
マイナスサム、ゼロサムゲームのギャンブルは喜ぶ人がいる一方、悲しむ人も必ずいます。
この考えは、自分がやりたいことと正反対の考え方でした。
これに気付いたとき、ギャンブルをやるべきではないと考えました。
自分や相手が幸せになるような選択をしようと考え、行動することにしました。
どう生きたいか、何ができるか。
そう考えたとき、ギャンブルは必要でしょうか。
ギャンブルが稼げるかどうか、良いものかどうかは考えなかったです。
考えたのはギャンブルの性質や周りとの関係でした。
是非一度、自分の人生について真剣に考えてみてください。
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