僕は、ギャンブルをやらないと決め、依存症の回復に取り組んできました。
その中で大切にしていたのは、「ギャンブル自体は否定しない」ということです。
同時に、ギャンブルは勝てるものか絶対勝てないものか、意見が分かれますが、それも判断しないことにしています。
ギャンブルさえなければこんなことにならなかったのに・・・と考えてしまいがちですが、その考え方からは何も生まれません。
ギャンブルがない世界に変えることはできませんし、ギャンブルがなかったパラレルワールドの自分を見ることもできません。
ギャンブルがある世界で、ギャンブルをし、それによって問題が起きた。
それは、自分自身をコントロールできなかったからだ。
これが事実です。
ただ、そんなに落ち込む必要もありません。
自分自身のことが分かったのですから、今なにをすればいいか考えることができます。
ギャンブルをやるか、やらないかを考える時、自分がどう生きたいかを考えましょう。
家族と仲良くしたい
自分だけが楽しい時間を作りたい
周りの人との時間を多く取りたい
自分で稼いだお金は自分自身に使いたい
それぞれ考え方があると思います。
僕は、家族との時間を大切にしたかったですし、一人の時間も仕事やライフワークのために使いたいと考えました。
その結果、「ギャンブルは自分には必要なかった」と強く思うことができました。
それでも、価値観の中に矛盾がでてくることもあると思います。
例えば、自分の時間はパチンコをしていたいけど、家族も大切にしたいときです。
家族からパチンコに対する理解が得られていないのに、パチンコをやってしまうことで、大切にできない現状があります。しかし、自分はパチンコをしていたい・・・
この場合は、家族と話しながら妥協点を決めるのがいいでしょう。
どうしてパチンコをしたいのか、週にどれくらい何時間くらいしたいのか、パチンコをしないとどうなってしまうのか、パチンコの代替物はないのか、家族の何を大切にしたいのか、パチンコをやることで家族にどんな影響があるのかなど、
できるだけ具体的に考えます。
「自分はパチンコをしたい!でも家族も大切にしたいんだ!」
ただそれだけの主張ではなく、考える材料をたくさん用意しなければいけません。
その結果がどうなろうとも、自身が望んだ結果に近いと思います。
ギャンブル依存症になると、とにかくギャンブルをしたい気持ちで行動を合理化してしまいがちです。
自分と向き合い、具体的な考え方を知ることで、折り合いをつけていくといいでしょう。
ここまで考えた時、「ギャンブルを続ける」選択をする人は少ないのではないかと思います。
その選択ができる人はギャンブルの問題が起きにくい人ですからね。
価値観に矛盾点があるからこそ、問題が起きるのです。
僕は、ギャンブルをやらない選択をし、家族や周りの人、そして自分自身も大切にする選択をしました。
あなたは何を選択しますか?
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