ギャンブルを辞めようと決めたきっかけってなんでしょう。
これまで、結婚したら辞めよう
今日勝ったらそれで辞めよう
借金を返さなければいけないから辞めよう
これまではこういったきっかけで辞めようとしていました。
しかし、これらのきっかけでは辞めることができませんでした。
これらのことから、自分が設定したきっかけではうまくいかないのではないかと考えてみました。
自分が設定したきっかけは、いわゆる底付きの状態ではないと思います。
自分が依存物に対してコントロールできないことを認知せず、自身が依存症だということを認めていない状況下での「やめる」という決心は、揺らいでしまうことが多いように感じます。
他人に指摘されたり、自分ではどうしようもなくなったりして、初めて辞められる人もいます。
それは、自分では思ってもみないタイミングで、依存症ということを「認知させられる」からこそ、心からやめたいと思うきっかけになるのではないかと思います。
自分が設定したきっかけで辞められるような人もいると思います。
それでも、自分の弱さを思い知らされる、自分の状況を客観的に知らされる経験は、自分と向き合う時間を半ば強制的に作り、辞めることに対して真剣になるのではないでしょうか。
ギャンブルを辞める時、きっかけはとても大切だと思います。
どれだけ諦められるか、執着心をなくせるかも、きっかけが関係していると思います。
結婚したら、子どもが生まれたら、○○才になったらやめる等、時間に関するきっかけ
勝ったら辞めよう、負けたら辞めようという勝ち負けに関するきっかけ
お金がないから、時間がもったいないと感じるからという失うものを気にしたきっかけ
時間や勝ち負けに関するきっかけは、ギャンブルについて諦めにくいと思います。
ストイックさが必要ですし、それができるくらいのメンタルがあれば、ギャンブル依存で困っていないのではないでしょうか。
また、時間や勝ち負けは、辞める時期を先延ばししやすいと思います。
先延ばししやすいということは、衝動に負けてもいいと簡単に考えられます。
次負けたらやめる、来年やめるなど、次の目標を簡単に作ってしまいます。
失うものを気にしたきっかけは、お金が増えたり時間ができたりしたときにスリップしやすいと思います。
借金をせずに、余暇として十分な時間をとってやるギャンブルは依存症から少し離れているかもしれません。
それでも、なにか問題が起きる場合には、スリップについて考えなければいけないでしょう。
ギャンブルをやめるにあたって、きっかけを考えながらアプローチすることは大切です。
初心を忘れないということにもなりますが、本当に辞めたいと思った理由に沿って回復していくことをしていかなくてはいけません。
ギャンブルを辞めるきっかけは人それぞれですが、一度思い出してみてください。
そしてその頃の気持ちを大切に、また回復に取り組んでいきましょう。
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