ギャンブル依存症になった人の中でも、依存の度合いや回復のペースは人それぞれです。
衝動にいつも負けそうになる人がいれば、衝動がほとんど来ない人もいます。
依存症だと認めきれない人もいれば、自分は依存症だからと周りの人に伝える人もいます。
衝動が来ない人も、ギャンブルを辞めてからずっと来ていないわけではなく、衝動と戦った過去があったと思います。
1人の人でも、正負の時期が移り変わりながら、今の状況があるのでしょう。
だからこそ、依存症からの回復は自分のペースで行えばいいと思っています。
衝動に負けないことは良いことですが、今、完璧に辞める必要はありません。
周りの人には、完璧に辞めている状態を求められますが、理想を追い求めすぎて苦しくなってしまうとつらくなってしまいます。
どの状態が良い悪いということはありません。
自分が望む生活に向かって、回復に取り組んでいることが重要なのです。
今、ギャンブル以外のことについてほとんど考えられない人もいるでしょう。
依存症ではないと思っている人もいるでしょう。
その人に何かを「教える」というのは難しいと思います。
伝えることはできますが、自分が期待している行動をしてもらうことはできません。
回復はその人のペースで取り組むことが重要だと思っています。
そして、そこで大切になってくるのが「主体性」です。
「辞めたい」「自分は依存症だ」という気持ちを持つことから回復が始まってくると思います。
心から「辞めたい」と思わない限り、真剣に回復に取り組むことは難しいでしょう。
それも、他人が強制したものではなく、自分が考え、辞めたいと思うことが大切です。
主体性を持ち、自ら人生を変えるために回復に取り組んで、初めて意味のある回復ができると思います。
今、自ら辞めたいと思えず、ギャンブルに未練を感じている人も大丈夫ですよ。
無理に回復の段階に進む必要はありません。
自分の気持ちや周りの人とどう生きたいかを考えながら、これから自分がどうやって生きていくか、生きていきたいか考えましょう。
ギャンブル依存症に限らず、自分がどう生きたいか、周りの人とどう生きていきたいか考えることは大切です。
これらの答えが出てくる頃、ギャンブルについても考えられると思います。
焦らず、回復は自分のペースで行いましょう。
自分が決めた方向にさえ向かっていれば、早い遅いは関係ありません。
一緒に進んでいきましょう。
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