ギャンブル依存症が表面化するときは、自分や周りに大きな問題が起きた時です。
お金が無く借金が返せない
家族や友人に嘘をついた
ギャンブルのために犯罪行為をした
これらのことをしたときに、信用がなくなり、人間関係もうまくいかなくなってしまいます。
信用が無くなることが分かっていても、それを恐れながらやってしまいます。
人間関係が悪くなることは、とても苦しいものですし、ただ関係を切ればいいというものでもありません。
縁が切れる人もいるでしょう。
それでも、変わらず近くにいてくれる人や関係が切れない人がいるはずです。
その人たちは大切にしたいと思う反面、大切にしたい人から疑われたり、探られたりする苦しみもあるでしょう。
いっそ全ての関係を切った方が楽かもしれないと考えることもありました。
それでもそうすることで全て解決できるわけではありません。
ギャンブル依存症からの回復を目指したとき、信用を回復しなければいけないと考えました。
しかし、それはすぐに結果としてでるものではありません。
地道な積み重ねをして、長年かけてようやく信用が回復します。
約束を守ることが、この積み重ねの中で非常に大切な行動です。
自分や他人との約束をどれだけ守り続けるか、今問われていると思います。
これまで、誤魔化しながら生きてきた人にとって、約束を守り続けるということは大変なことです。
それでも、やっていかなくてはいけません。
自分と向き合い、周りに対して誠実に振る舞えたとき、自分の中にも大きな変化があるでしょう。
そして、その変化を「大きな成果」だと思うかもしれません。
僕は、その「大きな成果」を感じるときがありましたが、それは、自分にとってだけのものだとすぐに分かりました。
身近な人から、また疑いの目で見られたとき、自分の変化は周りからは見られていないと感じてしまいました。
頑張っている自分がいる反面、なかなか信用という結果がでないことは苦しいです。
しかし、それが自分がやってきたことの結果ですし、自分はちゃんと回復に向かっているという実感もあります。
「疑われていても、自分や他人との約束を守るだけ」
そう考え、再度、回復に取り組みます。
身近な人からの疑いの目は悲しいですし、回復できない絶望を感じるときもあります。
それでも、見ていてくれている人は必ずいますし、積み重ねていけば変化もあるでしょう。
結果はでなくても、自分や他人との約束を守り続けられていれば、それは回復に取り組めているということです。
周りとの関係の中でつらく感じるときもありますが、自分の向かっている方向が分かっていれば大丈夫ですよ。
一緒に進んでいきましょう。
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