ギャンブル依存症になると、目の前の問題で一杯一杯になってしまいます。
借金問題に追われ、お金を増やすことばかり考えてしまいます。
家族から疑いの目で見られ、家族の顔色ばかりうかがってしまう人もいるでしょう。
問題が大きければ大きいほど、その問題しか見えなくなってしまいます。
「それさえ解決できればいい」と考え、自分が望む生き方からずれることもあると思います。
ギャンブルを辞めると決め、ギャンブル依存症からの回復に取り組んでいると、様々なことが見えてくるようになります。
人とのつながり、自分が心地良いと感じるもの、好きなもの等、これまでギャンブルしか見えていなかった世界が大きく見えます。
これは、ギャンブル依存症から回復しようとしているから、世界が変わったのではありません。
依存症になる前となった後では、世界は変わっていないでしょう。
人とのつながりはありました。
心地よいと感じるもの、好きなものもこの世界にはあります。
そこにいかに目を向けていくかが重要だったのです。
今は、「ギャンブルをやらないように」「ギャンブル依存症の問題を解決できるように」としか考えられないかもしれません。
ですが、少しずつ段階を上がっていくことによって、見えてくるものがあると思います。
回復の取り組みとは、その見えなくなったものを見ようとすることかもしれません。
僕が特に大きく感じられたのは、人とのつながりです。
ギャンブルをやっている頃は、人とのつながりは大切だとは思っていましたが、大切にしていなかったと思います。
自分さえよければいい
自分さえギャンブルができれば良い
機嫌の良いときはお金を使って関係を保とうとする
こんな自分でした。
自分さえ守ることができればいいと考えているからこそ、平気で嘘をつきます。
その結果、離れていく人もたくさんいました。
ギャンブル依存症だと自覚し、回復に取り組みながらの人間関係は心地の良いものでした。
ギャンブルに依存した状態でも、近くにいてくれた人はたくさんいました。
ギャンブルに依存していると自覚し、自らそれを言うようになり、嘘をつくことが減りました。
隠さなくてはいけないことが減ったのです。
ギャンブルを辞め、周りの人間関係が見えてくるようになると、自分はその関係の中でどう生きたいか考えることができると思います。
僕は、それを周りの人に伝えながら、行動していけるといいと思っています。
人間関係の中で安心して過ごせることが、自らの幸せに繋がっていくと信じています。
このブログを読んでくださっている方も、僕にとっては良いつながりのひとつです。
いつもありがとうございます。
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