ギャンブル依存からの回復を目指す中で、心から良かったと思えるものがあります。
それは、仲間に心を開いて話ができたことです。
ギャンブルをやっていた頃は、心を開いて話ができていなかったと思います。
自分は他人とは違うと思っていましたし、ごまかすこと、嘘をつくこともありました。
自分の事をさらけ出すことなどもちろんできません。
いつも下に見られないよう虚勢をはり、自分を上に見せようとプライドばかり高かったと思います。
そんな中、「依存症でもいいと思う」そう言ってくれる人に出会いました。
そう言ってくれなくても、依存症だと知っているのに、それで迷惑がかかっているのに、一緒にいてくれる人たちがいました。
僕は、その人たちに救われました。
ギャンブル依存症の人は、苦しい経験をたくさんしていると思います。
辞めたいけど辞められない
話したいけど話せない
そうして、自分自身に背負い込み、どんどん苦しくなって言ってしまいます。
自分の弱みや困っていることを他人に話せたらどんなに楽だろうと思いますが、これまでの考え方がそうさせてくれません。
諦めや他人からの受容など、人それぞれきっかけはあると思いますが、「他人に自分の事を伝えること」ができると、心が軽くなるのと同時に、「頑張ろう」と前を向けます。
それは、同じ方向を向いて進んでいる仲間が近くにいてくれるからこそだと思います。
仲間は自分の事を応援してくれるし、自分も仲間を応援したいと思う。
そんな関係が、一番力になるのだと思います。
ギャンブルを辞める時、心を開ける仲間がすぐに作れるとは思いません。
抱えているものはたくさんありますし、それを全て周りに見せるのは酷なことだと思います。
それでも、自分の人生をまるごと考え、ギャンブルを辞めようとしていると、見てくれている人はきっといると思います。
また、自分を大切にしたり、自分の価値観の中で楽しんだりしていると、仲間もできるでしょう。
そういうときにいつも近くにいる仲間に、心を少しずつ開けるようになれば、とても素敵なことだと思います。
人間関係の中で「この人がいるから頑張れる」「この人がいるから安心する」という依存は、心地の良いものだと思います。
こういう人が身近にいると感じている人は幸運です。
仲間や身近な人を大切にすることは、ギャンブル依存症からの回復にとって、とても大きな影響を与えてくれるでしょう。
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