ギャンブルで自分や周りに様々な問題が出てくると、「ギャンブルを辞めたい」と思うようになります。
それでも衝動には勝てず、苦しい日々を過ごします。
自分がギャンブル依存症だということを知り、「ギャンブルをやらないために」ということを毎日考えて過ごしている人も多いのではないでしょうか。
ギャンブル依存症からの回復を目指すとき、目指すゴールはギャンブルを辞めることではありません。
自分の人生を良くしていくこと、納得感のある生活をすることこそが、目指す方向なのです。
もちろん、ギャンブルを辞めることは大切です。
それでも、ギャンブルを辞めた先にあるものを見ないと、ただ苦しく、辞めるのも困難だと思います。
ギャンブルを辞めることだけを考えると、そこに納得感はないでしょう。
本当はやりたいのに規制され、どれくらいギャンブルから離れたかを毎日確認します。
衝動対策を徹底すれば、ギャンブルをやらないことはできると思います。
ただお金を持たなければいいのです。
しかし、お金を持たず、本当に欲しいものも買えない生活は続かないでしょう。
大切なのは、ギャンブルを辞めてできた、時間やお金の使い方です。
自分がこれまで使っていた時間やお金を何か他の事に使いたいと考えた時が、ギャンブルを辞めるスタートだと思っています。
ギャンブルを辞めて何をしたいか、どう生きていきたいかを考えなければいけません。
ギャンブルをやらない選択よりも、ギャンブル以外に何を選択するかの方が大切なのです。
僕は、「ギャンブルはやらない」と決めたときにはギャンブルは辞められませんでした。
こう決心したのは、ギャンブルで大きく負けた時でした。
「家族を大切に生きたい」「そのためにギャンブルに時間とお金を使わない」
こう決心したときに、辞め続けることができました。
自分だけのことではなく、人間関係を含めた自分の人生について考えた時に、本当の決心ができたのだと思います。
「ギャンブルをやらないこと」「衝動対策」自体は必須です。
しかし、それだけになってはいけません。
衝動対策をとり、ギャンブルから離れながら、「自分がどう生きたいか」に沿って色々なことを選んでいけるといいと思います。
「自分がどう生きたいかなんて考えられない」そう感じる人もいると思います。
僕も、ギャンブルをやっているときには考えられませんでした。
それでも、「誰と一緒にいると心地良いか」「自分が何をしているときに楽しいか」「周囲の人とどんな関係でいたいか」こういうことは考えられるのではないでしょうか。
これらのことを考えた時、「ギャンブルに時間とお金を使うのはもったいない」そう感じるなら、それに沿って行動してみましょう。
きっと、人生は良い方向へ進むと思いますよ。
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