ギャンブルで問題が出てきた頃、家族から「ギャンブルを辞めろ」と言われました。
それは当たり前で、家族からお金を借りたり、連絡を無視したりしていたからです。
しかし僕は、「どうしてギャンブルを辞めないといけないのか」と反発していたことを覚えています。
「ギャンブルは当たらないから辞めろ」「お金が無くなるだけだから辞めろ」とたくさん言われました。
それでも、「勝つこともある」「ギャンブルの何を知っているんだ」と思い、「人生だってギャンブルみたいなものだ、じゃあギャンブルをやったっていいじゃないか」そう本気で考えていました。
今では、「ギャンブルをやること」自体を否定しているというよりも、
「お金は自分のために使えるよ」
「寂しさや楽しみの手段はまだ他にあるよ」
「借金をすると利息で苦しむから辞めた方が良いよ」
そういう思いの上で言ってくれていたのかなと思っています。
ギャンブル依存で問題を抱えている人は、このような具体的な言い方や気持ちだと、少し受け止めやすいのかなと思います。
ギャンブルという好きなもの、これまでやってきたことを否定されると、嫌な思いをします。
これまでの人生や自分を否定されているような気持ちになるからです。
しかし、問題を抱え、生きづらさがあるのも事実です。
本当は、それを解消するための手助けを求めているのかなと思います。
「ギャンブルを辞めたい」と心から願うことは、何かきっかけがないとできないと思っています。
たとえ周りの人が、手を差し伸べても大きなお世話かもしれません。
しかし、自分にとって良い道、良かった道を示すことは、きっとギャンブル依存症で困っている人にとっての手助けになると思います。
ギャンブルを辞めた今、問題をたくさん抱えていても付き合い続けてくれた、家族や友達にたくさん感謝しています。
ギャンブルを辞めた今、僕はギャンブル依存症で苦しんでいる人の助けになりたいと考えています。
そこで僕にできることは、ギャンブルを辞めさせることでは無く、自分の経験を伝えることだと思っています。
これまでたくさん苦しんできましたし、色々なことを考えてきました。
ギャンブル依存症であっても、またやり直せることを知っています。
僕は、家族や友人など周りの人に救われました。
これから恩返ししていかなければいけません。
それが、僕にとっての回復の取り組みだと思っています。
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