ギャンブルをやっているときは、自分にないものを常に求めていました。
たくさんお金が欲しい
いい車に乗って、いい時計を身に着けたい
仕事をやめ、ギャンブルで生活をしたい
自分がなりたい人物像は、お金を持っていて余裕がある人でした。
仕事でつらい思いをしなくても、お金がなくて困らなくてもよく、周りからかっこいいと思われるような人になりたい、そう思っていたのです。
しかし、ギャンブルをやり続けてもそうはなりませんでした。
むしろ、真反対の方向に進んでいました。
お金はなく、負けた日には心の余裕はまったくありません。
時計や車を買えるはずはなく、借金が増えていく一方でした。
それでも、夢を見続け、「いつかなれる」と信じ、毎日ギャンブルをやっていました。
ギャンブルをやめると決め、ギャンブルから離れたとき、改めて自分の周りをみることができました。
自分の周りには家族もパートナーも、友達もいました。
お金はありませんでしたが、好きな仕事とゆっくり休める家がありました。
好きな仕事をして、家でゆっくり休み、家族と話す。
たまに、友達とご飯を食べたり遊んだりして過ごす。
こんな生活ができたのです。
とても幸せな時間でしたし、それがすでに近くにあったことを知らされました。
自分が幸せになろうとして、ないものねだりをたくさんしていたのが、ギャンブル依存症真っ只中の時です。
でも、そこに本当の幸せはありませんでした。
見てくればかり気にしていて、それでも実態は伴っていません。
ギャンブルを辞めたときの、お金がないのに、あるものを大切にしている自分の方が好きになれました。
いま、あなたが「あたりまえ」に持っているものってなんでしょう。
仕事や友達、家族やパートナー、家庭や生活など、「いま、あるもの」を見てみましょう。
それらが「あたりまえ」にあることをうれしく思い、大切にしていくといいと思います。
ギャンブルを辞めると心にポッカリ穴が開いてしまいます。
それは、これまでやってきたギャンブルという手段を手放すこと、時間が空くことが原因だと思います。
それでも、その穴を埋めるものはきっとあります。
それは今あるものかもしれませんし、これから出会うものかもしれません。
まずは、「いま、あるもの」を大切にする。
そんな気持ちで日々を過ごすのが良いと思います。
あなたのとっての幸せは、きっと近くにありますよ。
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