僕は、長年ギャンブル依存症に苦しんできました。
「いつか辞めないといけない」「変わりたい」と考えていても、ダラダラとギャンブルを続けてしまっていました。
それは、借金があることもひとつの要因で、「逃げたい」「なんとかしたい」という思いで、ひたすらにギャンブルをやってしまいます。
「自分はギャンブル依存症だ」とは考えていました。
しかし、それは「ギャンブルに熱中しやすい人」という認識でした。
長年やってきたので、ギャンブルに熱中しやすいことは知っています。
そこで「自分はギャンブル依存症だ」と考えてもなにも変わりませんでした。
ギャンブル依存症のセルフチェックをしても、やはりたくさんチェックはつきます。
それに対しても、「あたりまえ」のように感じていました。
あるとき、ギャンブルで自分と周りに問題が起き、「辞めなければいけない」と考える機会がありました。
離婚寸前まで追い込まれ、ギャンブルは絶対に辞めなければいけないと考えました。
そのときは、「ただギャンブルを辞める」ということに取り組もうとしていたのです。
しかし、ただギャンブルを辞める人生では、何も変化しないことは感覚的に分かっていました。
「ギャンブル依存症をなんとかしないといけない」「人生を変えなければいけない」そう考え、学び直しました。
僕は、「ギャンブルに熱中しやすい人」ではなく「ギャンブルに関して自分のコントロールができない人」でした。
そう言われると、なんだかしっくりきます。
熱中しやすいから問題が起きたわけでは無く、コントロールできないから問題が起きたのです。
「自分のことがコントロールできない」と知っておくのは、ギャンブル依存症から回復するためには必要なことです。
お金を増やそうとしてしまうのも、嫌なことから逃げようとするのも、コントロール出来ていない自分だと思います。
お金を増やそうと考えているときの思考は、割と論理的なものだと考えていました。
一日で1万円を3万円にする方法は、ギャンブルしかない。
この期待値の台をこれくらい回せば、3万に出来る。
そう考えていました。
その一見論理的で、コントロールできているような自分も、実際はコントロールできていなかったのです。
ギャンブルに関することは諦めました。
どんな理由を言い張っても、結局はコントロールできていない自分の言い訳や合理化だったのです。
「ギャンブルに関して自分のコントロールができない」ことを胸に置き、今後もギャンブル依存症からの回復に取り組みたいと思っています。
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