僕はギャンブルを長年やっていましたが、その間「自分は依存症だ」と感じたのは、困り切ってどうしようもなくなってからでした。
自分をコントロール出来ず、周りに迷惑をかけ、借金を返せなくなっても依存症だとは思いませんでした。
薄々感じてはいましたが、自覚することはありません。
それよりも目の前の問題の方が大切で、「依存症をなんとかしよう」よりも「借金をどうやって返そうか」と考えていました。
依存症だと自覚するためには、底付きのような体験をしないといけないのかもしれません。
それほど自覚しにくいものだと思います。
これまでは、「辞めたい」「変わりたい」と思うことは何度もありました。
そんなとき、方法を知らない、学ばないからこそ、願望で終わっていたのだと思います。
僕は、ギャンブル依存症からの回復に取り組むべきは、「依存症だと自覚したとき」ではなく、「辞めたい」「変わりたい」と感じているときだと思っています。
自分が依存症か分からなくても、「辞めたい」「変わりたい」と感じるなら、回復の過程を進んでいけばいいのです。
依存症からの回復の取り組みは、自分の人生を豊かにしようとする取り組みですから、依存症でなくとも効果はあるでしょう。
「依存症じゃ無いかもしれないから関係ない」と考えるよりも、一度取り組んでみるといいと思います。
依存症からの回復の過程で依存症について学びますし、「コントロールできていない」と感じる場面もあるでしょう。
そのときに、自分のペースで考えていけばいいと思います。
今回復の過程を進んでいる人は、自信を持って進んでいけばいいでしょう。
依存症だと自覚することも大切ですが、なによりも「人生を良くしたい」と考え、行動していることが素敵なことなのです。
失敗することも、苦しいこともあるかもしれません。
それでも、「辞めたい」「変わりたい」気持ちを大切に進んでいきましょう。
コメント