ギャンブルを辞めようとしていても、ギャンブルがやりたくなるときがあります。
その衝動は、どんなにかたい決意をしていても、でてきてしまいます。
習慣的に、快楽を求めて、嫌なことから逃げるために、ギャンブルをやりたくなります。
一方、後悔しないため、お金を守るため、周りとの関係を修復していくために、やりたくないという気持ちもあります。
そんな相反する気持ちを抱え、今後も過ごすことでしょう。
「やりたくない気持ちがあるのにやってしまう」
「やりたいのに、辞めようとしている」
これらの状態は、矛盾しているわけではありません。
たしかに2つの気持ちが存在しているのです。
人には、「私は私でいたい」という欲求と「私はみんなの中の私でいたい」欲求が存在します。
自分の気持ちを伝えたい、自分の思う通りにしたいという気持ちがありながらも、周りの人との協調性を考えるってことありますよね。
自分自身の望みを実現させながらも、その時々では、周りの人と繋がっていられるような行動をします。
この2つの欲求があるなかで、これまでは「私は私でいたい」と強く感じ、ギャンブルだけをやってきたと思います。
そして、ギャンブルの性質上、熱中し、孤独になっていきました。
ギャンブルをやることに肯定的な経験はなく、後悔と絶望が押し寄せます。
そして、自分が充実しないからこそ、他人と繋がりたいという思いはでてこないのです。
僕は、ギャンブルを辞めると決意したとき、「肯定的な経験」をしたいと思いました。
それも、人間関係のなかでの肯定的な経験です。
ギャンブルではそれは満たされません。
勝っても、機械相手だったり、人から嫉妬の感情をぶつけられるだけでしょう。
これをやって楽しかった。
これは心地よかった。
この人といて楽しかった。
こんな経験をしたいと思いました。
ギャンブル以外のことをやり始めた時、この経験はすぐにできました。
自分にとって良いものは案外知っているものです。
肯定的な経験をしていくことで、幸せな方向に進めると思います。
自分の中の色々な思いを実現しながら、肯定的な経験をさせてくれるものを選んでいくといいと思います。
それは、趣味なのか、友達との時間なのか、家族なのか、人それぞれ違うはずです。
そのなかで、心地良いと思える環境を選びたいですね。
コメント