
僕は、最初は何か楽しいことをやってみたいという気持ちでギャンブルを始めました。
初めてやったときには、よく分からないまま数時間が過ぎましたが、「楽しい」と感じました。
ゲームの様な感覚で、うまくいくとお金が増える。
アルバイトで数時間働くよりも多くのお金がもらえるときもあります。
次第にギャンブルの魅力にとりつかれます。
ギャンブルを真剣にやっていると、あっという間に時間が過ぎます。
本当だったら勉強やバイトで大変な時間も、
暇で退屈な時間も
ギャンブルをやっていれば一瞬で時間が過ぎてしまいます。
大学生の時に始めたギャンブルでしたから、学校にいかないようになり、ギャンブルだけで一日が終わるようになってしまいました。
そうしていると、もちろん単位はとれません。
結局、留年、中退に追い込まれ、それでも「ギャンブルのせい」とは考えませんでした。
最初は楽しみとしてギャンブルをやっていたのに、気付けば生活の中心になっていました。
人間関係や自分自身の健康を害しながらのギャンブルはだんだんと苦しいものになっていきました。
「ギャンブルが好き」「借金がある」からこそ、非難、軽蔑されるように感じ、孤独感が増していきます。
それでも「ちゃんとした人間」とみられたいので虚勢を張ります。
悪いことは誤魔化し、自分をよく見せようとしていました。
ギャンブル依存症からの回復を目指す時、この「ごまかすこと」 を辞めなければいけないと感じていました。
より「正直」でありたいと思ったのです。
これは自身をギャンブル依存症であると認めることと深く繋がっていました。
ごまかすことは生きづらさのひとつだと思います。
自分だけで、心の重みを抱えるのです。
自分自身に正直になり、周りと話し始めたとき、心が軽くなったことを覚えています。
これから先も、きっと失敗も多いと思いますが、そんな状態だからこそ「正直さ」を忘れず、回復に取り組んで生きたいと思っています。
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