
ギャンブルを長年続けていると、色々な感覚が麻痺してくる場合があります。
最初は万札を入れることをためらっていたのに、数万円いれることが当たり前になってします。
借金をすることが怖かったのに、限度額いっぱいまで借金してしまう。
嘘をつくことに後ろめたさを感じていたのに、簡単に嘘をついてしまう。
これらは「まあいいか」の繰り返しによって少しずつ麻痺していきます。
急にやることはためらうのに、少しずつ自分の意識を壊していけば、今までためらっていたことが簡単にできるようになってしまいます。
犯罪行為もそうでしょう。
少しならいいか、と思ったことがどんどんエスカレートし、自分が止められなくなります。
流されるまま生きていると、越えてはいけないと考えている“壁”を簡単に越えてしまうのだと思います。
そして、ギャンブルをやっているときは、悪い方向に流されがちになります。
ギャンブルを優先するあまり、その他のことはどうでもよくなります。
自分がギャンブルをできれば、それだけでいいと考えます。
僕は、流されるまま生きていくことを止めることは難しいと思っています。
常に能動的に生き、いつも気合いを入れて人生を送るなんてことはできません。
そんなとき、自分が望んでいない一線を越えてしまわないように、自分の中の“壁”を考えておくといいと思います。
人それぞれ越えてはいけない壁がきっとあると思います。
借金はしない
犯罪行為はしない
この人は裏切らない
この壁さえしっかり意識しておけば、とんでもなく悪い状態にはならないでしょう。
ギャンブルを辞めている人も、なかなか辞められない人も、それぞれ望みを持っていると思います。
その望みを叶えるため、望みを持ち続けるためにも、越えてはいけない壁をこえないようにしないといけません。
依存症の回復には人それぞれのペースがあります。
どんな回復も自分にとって良いものとなるように、していきたいですね。
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