
僕は、これまでギャンブルを辞めたいと思ったことは何度かありました。
そのたびに少しだけ辞めるのですが、またお金を持つとギャンブルをやってしまいます。
ギャンブルをやっていない時間は、ギャンブルの動画を観たり、お金をかけずに予想していたりと、ギャンブルから離れ切れていなかったと思います。
そんな状態ですから、ギャンブルをやっていなくても、やっているときと状況はあまり変わりませんでした。
「ギャンブルをやらない」ようになったからといって、これから先の人生が豊かになるとは限りません。
もちろん、お金を浪費することは少なくなりますし、生活が少し楽になることはあるでしょう。
それでも、もともと自分が感じていた生きづらさや、自分がどうやって生きたいかにアプローチすることはあまりないと思います。
僕は、これからの人生を良くしていく希望は、「底付きの時に感じたこと」「自分と向き合った経験」にあると思っています。
ギャンブルを辞めるだけではなく、依存症から回復していくための考え、行動が、人生を良くしていくのだと思います。
ギャンブルを「やらない」よりも、ギャンブル以外の何を「やるか」に注目して進んでいくことで、これからの未来が変わっていくのでしょう。
僕は今、「ギャンブルをやらない」ことにはそれほど労力がかからない状態です。
衝動がきて苦しくなることもほとんどないですし、ギャンブルをやらない生活も整ってきました。
しかし、自分と向き合い、自分のために何かを始めるのは大変でした。
これまで、ほとんど何もしてこなかったわけですから、急に「何かをやろう」と思っていても勇気がでません。
それでも、自分の人生を良くしていきたいと本気で思ったからこそ、考え行動していくことができました。
これからもギャンブル依存症からの回復の取り組みの中で、「やらない」ことをベースとして「何をやるか」を考えながら進んでいきたいと思っています。
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