
ギャンブルを辞めるというのは、とても大変な取り組みだと思います。
「ギャンブルを辞める」という意思だけでは辞めることができません。
お金を持たない生活は苦しくなってしまいますし、まったくお金を持たないということもできません。
そんな中、ギャンブルを一度やってしまうとのめり込んでしまいます。
ギャンブル依存症からの回復に取り組むとき、スリップをしてしまう可能性は頭にいれておく必要があると思っています。
スリップをしても、依存症からの回復を諦めないために心の余裕を持つということです。
スリップをしてしまっても、これまでやってきたことが無くなるわけではありません。
やってきたことは、確かに積み重ねられています。
だからこそ、スリップをしてもいいような取り組みをしていけるといいと思っています。
その取り組みのひとつが、自分と向き合うことです。
どうしてギャンブルをやり始めたか
どうしてギャンブルを続けているか
自分は何を求めているか
どう生きてきたか、そして、これからどう生きたいかを自分と向き合い考えます。
お金が欲しいのか、欲しいならどれくらいあれば満足するのか
どんな人間関係の中で生きたいか
生きていくために何が必要か、何を重視するか
自分にとって良い一日とはどんな一日か
具体的に考える事も大切だと思います。
これまで、考えることをせず、ギャンブルばかりを優先してきたからこそ、すぐに答えがでないかもしれません。
それでも、少しずつ考え、答えを出していきます。
もちろん、途中で答えが変わっても良いですよ。
正解はありません。
自分と向き合う経験は、自分を客観的に見る機会を与えてくれます。
そして、たとえスリップをしても、より自分を知るきっかけになるのだと思います。
依存症からの回復は、すぐにできる訳ではありません。
失敗をしながらも、前に進んでいけるといいと思います。
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