
僕は、長年ギャンブルをやり続けてきました。
ギャンブルにのめり込むことで、たくさんの問題が起き、「もうどうにもならない」という所まできて、ようやく辞めるための強い決心ができました。
そして、現在ギャンブル依存症からの回復に取り組んでいる訳ですが、「依存症から回復していくのは難しい」と素直に思います。
ギャンブルを辞めようとしても、ギャンブルをやりたいという「衝動」が必ずきます。
それは、ギャンブルの楽しさ・興奮を知っており、日常的に習慣としてギャンブルをやっていたからこそのものです。
脳がはっきりとギャンブルを求めていて、自分の気持ちではあらがえないのです。
そこで、ギャンブルをやってしまうとどうなるでしょうか。
自分との約束が守れないことで自己肯定感が下がります。
お金が無くなり、誰かに嘘をつかなくてはいけなくなるかもしれません。
「自分は回復出来ない」と思い、「むしろギャンブルを続けた方がいいんじゃないか」と自分の気持ちとは反対のことを考える人もいるでしょう。
こうした悪循環は、スリップ(再発)することで、簡単に現れます。
悪循環を止めるためには、「自分の気持ちに気付くこと」が大切です。
決して「ギャンブルをやらないようにする」が答えだとは限りません。
スリップをしてしまっても、
嘘をつかないようにする
自分が本当に望んでいることを知ろうとする
自分の矛盾した思いに気付いたら、本当の思いに従ってみる
こういうことができると、スリップをしても悪循環には至りません。
より強い衝動対策ができるかもしれませんし、見守ってくれている人との対話の機会になるかもしれません。
僕は、こうして失敗しながらでも、確実に前に進んでいくことが、依存症からの回復の取り組みにおいては重要なのだと思います。
そして、そのためには「自分の気持ちに気付くこと」が必要で、自分と向き合う時間を作っていけるといいと思っています。

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