
僕がギャンブルを辞めると決心したのは、自分の力ではありません。
ギャンブルを続けることでどんなに問題が積み重なっても、辞める決心はできませんでした。
むしろ、「ギャンブルしかない」と考え、ギャンブルに希望を持ってしまう状況です。
ギャンブルを辞めたいと思うことはありました。
人間関係が悪くなり、
借金が返せなくなり、
自分自身に余裕が無くなるからです。
そうした自分を見ていると、「辞めよう」とは思うのですが、また習慣的にギャンブルを求めてしまいます。
そして、そこで勝つ経験をしてしまったときには、辞めたい気持ちは無くなり、のめり込んでしまいます。
僕は、パートナーにギャンブルをやっていることが知られ、離婚の危機になってようやく、ギャンブルを辞めると強く決意できました。
パートナーと一緒にいたい気持ちが強いにもかかわらず、自分勝手なギャンブルを中心に生活をしてしまっていたことに気づき、「本当はギャンブルは必要ない」「パートナーの方が大切」だと考えたからです。
周りの人間関係が自分にギャンブルを辞めるための決心をさせてくれました。
しかし、依存症回復の日々のすべてを周りの環境に縛られていた訳ではありません。
全てお金を没収されていた訳ではありませんし、
過度に行動を制限されていたわけでもありません。
自分で「そのためにはどうしたらいいか」「自分は何を求めていたのか」を考え、行動していました。
その結果、「自分にはギャンブルは必要なかった」と思えるようになりました。
そうしたギャンブル依存症からの回復の日々を支えてくれたのは、パートナーや家族、友達という人間関係でした。
依存症だと分かっていても、迷惑をかけても付き合い続けてくれる人たちがいます。
近くで見守ってくれるパートナーや家族がいます。
その人たちと、楽しく、時には一緒に人生を考える経験ができたことが、依存症からの回復を進めてくれました。
ギャンブル依存症からの回復は、自分だけの決意でもだめでしたし、周りからの力だけでもだめでした。
自分と周りの環境の良いバランスをとりながら、自分の人生を納得できるものにすること。
これが僕にとって大切な取り組みでした。

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