
僕は、ギャンブル依存症からの回復に取り組み始めるとき、「自分の人生を良くしたい」という気持ちを持っていました。
「ギャンブルを辞めなければいけない」と考える時には、もう気持ちが底にあることが多いですから、「幸せになりたい」とまでは考えられません。
今の生活をどうにかしなければ
お金の問題を解決したい
信用を取り戻したい
こんな、「自分の生活を再構築したい」という考えがでてきます。
そうした中、ギャンブルから離れ、少しずつ自分の気持ちが落ち着き始めたとき、ようやく「幸せになりたい」と思えるようになるのでしょう。
それは、ギャンブルを辞めている間に経験した、良い出来事からそう考えるようになります。
数千円の贅沢
家族や仲間との時間の楽しさ
仕事の充実
ギャンブルの無い人生も幸せだ、と考え、これから自分は幸せになっていけると確信するのだと思います。
ギャンブル依存症からの回復には、こうした成功体験が欠かせません。
ギャンブルという自分の選択肢をひとつ減らす訳ですから、その選択肢を「必要が無い」と本気で思えなければ、ストレスがたまる一方だと思います。
また、ギャンブルを辞めて間もない頃は、まだ問題がほとんど解消されていない状況ですから、苦しくなるのは当然です。
そんな中、自分を癒やして前を向かせてくれるのは、このような成功体験だと思いますし、こういう経験をしてこそ、「また頑張ろう」と思えるのでしょう。
僕は、ギャンブルから離れるとき、このような成功体験は必ずできると考えています。
それほど、ギャンブルは自分の望みを阻害するものですし、きっとギャンブルが無くても幸せを感じることができると思います。
世の中には、自分にとって幸せを感じられるものがたくさんあると思いますし、きっと合ったものが見つけられます。
ギャンブル依存症からの回復は、こういう幸せな経験を積み重ね、また自分の行動に還元していくものだと思っています。

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