
僕は堂々と「ギャンブルをやってくる」とは言えませんでした。
それは、依存症になった今もそうですが、最初から言えなかったと思います。
ギャンブルをやっている人には言えました。
普段は人には言えませんが、相手がギャンブルをやっていると知ったときには積極的に話すようになります。
ギャンブルをやることは、悪いことだと思っているのだと思います。
自身の評価にかかわるので、そんな自分を普段は人に見せようとしません。
それでも、自分を隠すことにはストレスを感じます。
だからこそ、ギャンブルをやっている人たちで集まり、ギャンブルの話をするのだと思います。
抑制されたものを発散するようにギャンブルをやる人たちの間で話が盛り上がります。
そんな状態ですから、孤独が増していきます。
ギャンブルをやっている人とのつながりは強くなりますが、それ以外の人と区別するようになります。
一方、「ギャンブルをやっている」ということが受け入れられることもあります。
何かの拍子にギャンブルをやっていることが他人に伝わっても、その時のリアクションは人それぞれでしょう。
自分が思っているよりも、悪い印象を持つ人は少ないのかもしれません。
ギャンブルをやっているということを隠さず言えると嬉しい気持ちもあります。
自分の好きなことを堂々と言えることが大切なのだと思います。
それでも、段々と人に言えなくなってきます。
ギャンブルにのめり込み、趣味の範囲を超え始める頃には、人に言えることも減ってきます。
借金をしたり、仕事中にギャンブルをやってしまう人もいるでしょう。
そして、次第に「自分はギャンブルをやっている」ということが言えなくなってしまいます。
ギャンブルにのめり込むと、ギャンブルをやっている自分を隠すようになりますし、孤独になっていきます。
この状態では、どんどん悪い方向に進んでしまうでしょう。
そんなとき、自分の今の状態を話せる人を作るといいと思います。
そして、少しずつ自分のことを話せる人を増やし、自分の行動を見つめることから始めたいですね。

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