
ギャンブルをやっているときは、とにかくギャンブルを優先していました。
ギャンブルにはお金の損得が関わってくるので気が抜けません。
お金の損は、自分の気持ちを下げる要因になります。
それが自分のミスであればなおさらで、ギャンブルをやっている間はとにかく集中力が求められていました。
朝から夜までギャンブルをやり続け、食事もろくに摂らず、とにかく心と体を削ってギャンブルにのめり込みます。
そんな状態でしたから、心も体もボロボロで、毎日ひどい表情を浮かべていました。
ギャンブル依存症からの回復に取り組み始めたときは、いわゆる底付きの状態でしたから、心と体のボロボロさ加減は最高潮でした。
それでも、前を向けたときには少し心がすっきりし始めていたと思います。
底付きをきっかけに、ギャンブルから離れ、自分を整え始めます。
ギャンブルを辞めると時間はたくさんできますから、自然と自分と対話する時間ができます。
これまでのことを考え、落ち込むことはありましたが、自分を知っていく作業も大切だったと感じました。
こうして、たくさんの時間を使い、自分を知っていきました。
また、ゆっくり過ごす時間も増えました。
時間に縛られず、ときには何もすることなくゆっくり過ごします。
これまでできなかったこと、僕の場合だと本を読む時間をとることができました。
そして、ゆっくりお風呂に入り、食事を摂る。
そんな日常に癒やされていました。
ギャンブル依存症からの回復の取り組みは、せわしないものではありません。
ゆっくりと自分のペースで、自分を整えていくものだと思います。
そして、自分が整い始めたとき、他人と関わり合い、また、自分の心が満たされていくものです。
ギャンブルを辞めると、自分の心と体を大切にできる良い機会、時間が生まれます。
その時間が今の自分を作っていると思います。

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