
これまでギャンブルを「辞めたい」と考えたことは何度かありました。
実際に数日、数週間辞めてみましたが、ギャンブルをやりたい衝動が出て、またギャンブルにのめり込んでしまいました。
この期間は、「できるだけギャンブルをやらないように」と考えて過ごしていましたが、特別なにをやっていたということはありません。
ただ、ギャンブルをやらなかったり、お金が無くてやれなかったりした期間でした。
こんなことを繰り返しながら、「もうどうにもならない」という所まで問題が発展していきます。
こうしてギャンブル依存症からの回復への取り組みが始まっていくわけです。
僕は、回復するための取り組みができるようになってから人生が大きく変わったと感じます。
ただギャンブルを辞めているだけではなく、自分のための行動ができるようになったとき、自分の考え方も変わっていきました。
人とのつながりを愛しく思え、人を大切にしようと思えました。
お金について学び、自分にとって良いお金の使い方をしようと思えました。
自分の悪いところも良いところも見つめることができ、自分はこのままでいいと思え、同時により良い人生に向かって進みたいと考えました。
そんな考え方で半年、一年生活していくと、本当に世界が違って見えました。
世の中にはこんなに楽しいこと、幸せなことがあるのかと思うくらいに、充実した生活が待っていました。
依存症に一度なると、完治することはありません。
それでも、自分の問題に気付き、回復の取り組みに踏み出したとき、きっと人生が良い方向に変わっていくのだと思います。

コメント